施術回数:8回 年齢:34歳 Kさん
Kさんは、半年前から妊活を始めたもののなかなか授かることができず、「原因を知り、まずは身体を整えたい」と考えて当院へ来院されました。
多くの方が結果を急いで病院での治療に進む中、Kさんは焦らず“妊娠しやすい身体づくり”から取り組むという健康意識の高さをお持ちでした。
『お腹の硬さと生理痛の関係』
初診時の検査では、驚くほどお腹が硬くなっていました。
お話を伺うと、やはり高校生の頃から強い生理痛に悩まされていたそうです。
クリニックなどにはまだ掛かっていなかったので、一度婦人科系のトラブルが無いか検査をした方が良いとお伝えしました。
数か月後、生理中に原因不明の激しい胃痛と腹痛で救急搬送され、検査の結果、9cmの卵巣嚢腫が見つかりました。
お腹が硬いということは、骨盤内を通る血管が圧迫され、子宮や卵巣への血液の巡りが悪くなっているサインです。
生理痛は身体からの“サイン”でもありますが、痛みを薬で抑えることを繰り返すと、「卵巣嚢腫・子宮内膜症・子宮筋腫」などの婦人科系トラブルにつながることがあります。
ですので、生理痛がある状態をそのままにしないことが大切です。
『お腹をゆるめるケアで体質が変化』
Kさんもあまりに大きな嚢腫が見つかり、ショックが大きく1ヶ月程うつ状態になったそうです。
ですが、「なんとかしなければ」という想いで心を前向きに保ち、再度来院されました。
嚢腫があっても妊娠は可能であることをお伝えし、骨盤内の血流を良くするためのセルフケアを始めました。
Kさんはそれから、毎日お腹のセルフケアと週に1回の施術を続けました。
それを続けた結果、2ヶ月程経った頃に今まで散々悩まされた生理痛が無くなリました。
生理前の怠さや重さも全くなかったため、生理が来ないのではないかと思ったそうです。
そして、その翌月妊娠されたとご報告をいただきました。
現在は安定期に入り、「とても穏やかな毎日を過ごしています」と笑顔でお話してくださいました。
Kさんのように、「身体の声」に耳を傾け、焦らず根本から整えていくことが、結果的に最短の近道になる場合もあります。